グランジ(Grunge)とは本来、”ボロボロ”とか”汚い”という意味の言葉。
それがロックジャンルの名前? どういうことなんでしょう。
今日は、グランジと、中心人物 カート・コバーン の魅力について、分かりやすくご紹介します!
80年代に米国で盛り上がっていたパーティロック「LAメタル」は、80年代後半になるとだんだん飽きられてきました。
派手な衣装やキラキラしたパーティソングは、当時の若者にとってあまりにも「リアルじゃない」虚構の世界。また、どんどん技術的になる演奏や、どこか二番煎じの曲は、若者の心からだんだん離れていきました。
「なんかおもしろいバンド出てこないかなぁ」
そこに、いきなり乱入してきた一人の破天荒男、カート・コバーン。90年代前半、カート・コバーン率いるバンド「ニルヴァーナ」を中心に、ロックシーンは大きく動き始めます
1991年にニルヴァーナの2ndアルバム「Nevermind」がリリース。
そのシングル「Smell Like Teen Spirit」が突然、爆発的大ヒットします。
Nirvana – Smells Like Teen Spirit (Official Music Video)
破壊的なギター、魂の解放(※)、叫びのような歌、悲壮的な歌詞、”ボロボロ(グランジ)”の汚い服装・・・。
※ニルヴァーナとはインド哲学で「涅槃(魂の解放)」の意味
一度聴くと忘れられない、シンプルでキャッチーなロック。
「リアル」なロック。
きらびやかなLAメタルとの違和感。「なんだこれは?!なんだこいつは?!」
続けてリリースされるアルバムの曲も、LAメタルにはない荒削りなパワーがみなぎっていて、ロックファンはどんどんカート・コバーン、ニルヴァーナに 魅了されます。
Nirvana – Lithium
Nirvana – Come As You Are
Nirvana – Where Did You Sleep Last Night (Live On MTV Unplugged Unedited)
カート・コバーン の奏でるロックには、若者の貧困や、世の中の虚構や権力者への怒り、魂の孤独感や絶望感が表現されていて、聴いた若者はその「リアル」に心が震えました。
「これが俺たちが聴きたかった本物のロックだ!」
そんなニルヴァーナが活動していた街 シアトルには、価値観を同じくするロックバンドがいました。
Soundgarden – Outshined
Alice In Chains – Would? (Official HD Video)
90年代、ニルヴァーナと、シアトル出身のバンドたちは、80年代のロックの価値観を根底からひっくり返して、世界全体を席巻していきます。それが、グランジと呼ばれるムーブメントです。
ロックが若者の「リアル」に戻っていった音楽の革命が、グランジのムーブメントだったと
グランジは主にシアトル出身バンドのムーブメントを指しますが、シアトル以外にも同じ価値観を持つバンドがどんどんデビューしていき、彼らをまとめてオルタナティブ・ロックと呼ばれるようになります。
また今後、オルタナティブ・ロックについてもまとめたいなと思います。
今日はこんな感じです。
また会いましょう!
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