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【入門】ダフト・パンク、4枚の名盤と名曲を解説(ビギナー歓迎)

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2021年2月22日、ダフト・パンクは突然、解散を発表。

※解散理由についての考察は以下のリンクをどうぞ。

【解説】ダフト・パンクの解散理由と5つの栄光
突然発表されたダフト・パンクの解散。そこには「エピローグ」という短い映像が添えられていました。彼らの28年間のキャリアで成し遂げた偉大な栄光を振り返りながら、彼らが解散した理由を解説します。

ポップス、ロック、ダンスミュージックの頂点を極めたダフト・パンクが、次はどんな音楽で驚かせてくれるのかと、ファンは期待に胸を膨らませていただけに、彼らの解散を惜しむ声は世界中であふれました。

あなたはダフト・パンクのどの曲が好きですか?

「ワン・モア・タイム」?

「ゲット・ラッキー」?

いずれも世界的な大ヒットとなりましたよね。

でも案外、”ヒット曲以外のダフト・パンクの曲を聴いたことがない”人って多いんですよね。

ダフト・パンクが、28年間の音楽活動のなかで、リリースしたスタジオアルバムは4作品だけ。

たった4枚のアルバムで、世界の音楽シーンに偉大な足跡を残しました。すごいですね。

1997年のデビューアルバム「ホームワーク」
– Homework
2001年の2ndアルバム「ディスカバリー」
– Discovery
2005年の3rdアルバム「原点回帰」
– Human After All
2013年のラストアルバム「ランダム・アクセス・メモリーズ」
– Random Access Memories

4枚すべてが名盤。
4枚はそれぞれ異なる魅力を持つ作品。その音楽性は大きく異なります。
そして、これら4枚で、ダフト・パンクのほぼすべての魅力を体験できるんです!

もし、あなたがまだ聴いたことがないアルバムが1枚でもあったら、ぜひこの記事を読んでください!きっと、試すときの参考にしていただけると思いますよ!

行きましょう!

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1stアルバム「ホームワーク」… ちょっとマニアックなクラブミュージックアルバム

●収録曲
Daftendirekt / ダフテンディレクト
Wdpk 837 Fm / Wdpk 837 Fm
Revolution 909 / レボリューション 909
Da Funk / ダ・ファンク
Phoenix / フェニックス
Fresh / フレッシュ
Around The World / アラウンド・ザ・ワールド
Rollin’ & Scratchin’ / ローリン・アンド・スクラッチン
Teachers / ティーチャーズ
High Fidelity / ハイ・フェィデリティ
Rock’n Roll / ロックン・ロール
Oh Yeah / オー・イエイ
Burnin’ / バーニン
Indo Silver Club / インドゥ・シルバー・クラヴ
Alive / アライヴ
Funk Ad / ファンク・エーディー

ダフト・パンクこと、2人のフランス人、ギ=マニュエルとトーマは、駆け出しのころ、フランスのクラブシーンで活動していました。自分たちが作った曲とDJプレイでダンスフロアを盛り上げて、クラブ界隈では徐々に知られる存在になっていきました。

そして本作でメジャーデビュー。96年にケミカル・ブラザーズがイギリスでヒットを飛ばしていて、一般の音楽ファンもクラブミュージックに興味を持つようになってきたタイミング。その波に乗って、ダフト・パンクも広く知られるようになります。

なので、1stアルバムは一般の音楽ファンにはちょっと取っ付きにくいかもです。かなりテクノ寄りで、メロディ要素は少なく、ビート中心。反復反復の繰り返しで、クラブで聴くと「ハマる」状態で気持ちよく踊れるんですが…。

ビギナーの方は「Around The World」のPVを観ることをオススメしたいです。1フレーズをひたすら反復する曲ですが、この曲のPVはイカしてます。当時、新進気鋭の映像監督ミシェル・ゴンドリーが製作。変テコなキャラたちが反復リズムに合わせてピタゴラスイッチのようなダンスをするビデオです。当時、非常に多くの人がこのPVを観て「ホームワーク」のアルバムに興味持ちました。

そのほかの聴きどころはこの2曲。どちらもテクノポップの名曲です。

2ndアルバム「ディスカバリー」… 80年代をイメージしたSFシンセディスコポップで一世風靡

●収録曲
One More Time / ワン・モア・タイム
Aerodynamic / エアロダイナミック
Digital Love / デジタル・ラブ
Harder, Better, Faster, Stronger / 仕事は終わらない
Crescendolls / クレッシェンドールズ
Nightvision / ナイトビジョン
Superheroes / スーパーヒーロー
High Life / ハイ・ライフ
Something About Us / 愛の絆
Voyager / ボイジャー
Veridis Quo / ヴェリディス・クオ
Short Circuit / ショート・サーキット
Face to Face / 素顔で向き合えば
Too Long / 自由をこの手に

「ディスカバリー」は、ダフト・パンクのなかで最も聴きやすいアルバムです。「ランダム・アクセス・メモリーズ」でダフト・パンクのファンになった人に一番オススメのアルバムです。

特に、1曲目「ワン・モア・タイム」のキャッチーさは強力で、多幸感あふれる不思議なオーラを放っています。リリースされると世界中のDJがこの曲を流し続けました。さらに、ダフト・パンクが子供のころから憧れていた漫画家 松本零士先生とのコラボレーションによってフルアニメーションのPVが完成。「ワン・モア・タイム」のイメージが壮大なSFアニメで表現され、人気を集めました。

ほかにも、本作の聴きどころは、ロボットボイスが歌い上げる「デジタル・ラブ」「仕事は終わらない」「ハイ・ライフ」。メロウなシンセポップの甘美な世界にどっぷり浸れます。

さらにここでダフト・パンクは、自らがロボット(キャラクター)になることを選びます(デビュー時はロボットじゃなかった!)
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”テクノポップを奏でるロボット”というフレンドリーなキャラクターが人間とコンタクト(接触)を求める愛らしさで、さらに多くの人に知られる存在になっていきました。

3rdアルバム「原点回帰」… ポップなイメージから一転。硬派なテクノロックでもう一度原点へ

●収録曲
Human After All / 所詮人間
The Prime Time of Your Life / 至福之時
Robot Rock / ロボット・ロック
Steam Machine / 蒸気機関
Make Love / 桃色吐息
The Brainwasher / 脳内洗浄
On/Off / 入力終了
Television Rules the Nation / 電影国家
Technologic / 先端論理
Emotion / 感情移入

前作までのフレンドリーなロボットではなく本作では、冷徹で”非人間的なビートを繰り返すマシーン”に変身。

無慈悲なビートの上に響く、重くソリッドなロックギターが、「Human(人間)」にマウントを仕掛,けてくるような世界観です。

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テクノ然とした1stアルバム「ホームワーク」よりは聴きやすいですが、「ディスカバリー」「ランダム・アクセス・メモリーズ」のソフトなダフト・パンクが好きな人にはちょっとハード過ぎるかもしれません。一方、実はハードロックファンにとっては好みだったりします。

本作の聴きどころは、「ロボット・ロック」。重く歪んだギターのザクザクとした刻みに「ロック!ロボットロック!」とひたすら反復するこの曲は、無心にヘッドバンギングしたくなるハードロックなテクノ。

ほかには、1曲目の「所詮人間」では、「結局人間なんだ」と、否定とも肯定ともわからないブレッシャーに思考を奪われそうになります。8曲目の「電影国家」では、「テレビが国民を支配する」と繰り返し、まるでプロパガンダ音楽のようです。

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こう書くとちょっと怖い世界観ですが、思わず身を委ねてしまいたくなる恍惚感が体験できる、ちょっと危険な魅力を持つアルバムです。

4thアルバム「ランダム・アクセス・メモリーズ」… ハードな前作からさらに一変。感情あふれるロボットが歌う「人間」「音楽」への讃歌

●収録曲
Give Life Back to Music / ギヴ・ライフ・バック・トゥ・ミュージック feat.ナイル・ロジャース
The Game of Love / ゲーム・オブ・ラヴ
Giorgio by Moroder / ジョルジオ・バイ・モロダー feat.ジョルジオ・モロダー
Within / ウィズイン feat.チリー・ゴンザレス
Instant Crush (featuring Julian Casablancas) / インスタント・クラッシュ feat.ジュリアン・カサブランカス
Lose Yourself to Dance (featuring Pharrell Williams) / ルーズ・ユアセルフ・トゥ・ダンス feat.ファレル・ウィリアムス ナイル・ロジャース
Touch (featuring Paul Williams) / タッチ feat.ポール・ウィリアムズ
Get Lucky (featuring Pharrell Williams) / ゲット・ラッキー feat.ファレル・ウィリアムス ナイル・ロジャース
Beyond / ビヨンド
Motherboard / マザーボード
Fragments of Time (featuring Todd Edwards) / フラグメンツ・オブ・タイム feat.トッド・エドーズ
Doin’ It Right (featuring Panda Bear) / ドゥーイン・イット・ライト feat.パンダ・ベア
Contact / コンタクト feat.DJ ファルコン
Horizon / ホライズン

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ラストアルバムでは、これまでロボットに扮していたギ=マニュエルとトーマ・バンガルテルの2人が、自分の音楽的なルーツをそのまま表現した、”人間味あふれる”アルバムになりました。

大好きなアメリカの60〜70年代のディスコ・ファンク・ソウル音楽を、憧れの超レジェンドアーティスト当人たちと共演。

伝説のファンクバンド シック(CHIC)の創始者であり、マドンナやデュランデュランなど数々の大ヒット作を生み出した凄腕プロデューサーのナイル・ロジャースが参加しています。

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マイケル・ジャクソンのスリラーでギターを弾くなど、さまざまなアーティストのヒットアルバムを支える凄腕ギタリスト ポール・ジャクソン・ジュニアも参加。ナイル・ロジャースと同じく、切れ味鋭いギターカッティングが必殺技です。

また、バリバリの現役世代からも、1990年代後半から2000年代前半にかけて、ヒップ・ホップやR&Bシーンの中心的存在だったプロデューサーチーム ザ ・ネプチューンズメンバーであり、ヒップ・ホップグループ N.E.R.D メンバーのファレル・ウイリアムスが参加します。

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ダフト・パンクの2人は、スポットライトをレジェンドたちに譲り、自分たちは主にコンポーザー(作曲)、プレイヤー、プロデューサーとしての立場に回ります。ギ=マニュエルとトーマの喜びがアルバムの音楽全体を覆っていて、2人の音楽への深い愛情を感じる作品に仕上がりになりました。

結果、「ランダム・アクセス・メモリーズ」は、4枚のアルバムの中では「ディスカバリー」と同じくらいに聴きやすく、より多くの音楽ファンにアピールします。

聴きどころは、やっぱり「ゲット・ラッキー」。ファレル・ウィリアムスの生歌と、ナイル・ロジャースのカッティングギターがメインで、ロボットボイスはそれに花を添えるような構成。温かみのあるファンキーな曲です。

ほかには、アルバムのオープニングを飾る「ギヴ・ライフ・バック・トゥ・ミュージック」では、「今夜は音楽をかけよう!人生に音楽を取り戻そう!」と繰り返しロボットが歌う、とてもパワフルな曲です。イントロからナイルとポールのカッティングギターの応酬は、80年代ファンクの宇宙イメージを刺激します。

また、「シンセポップの父」であり、ダフト・パンク2人が尊敬して止まないイタリアのアーティスト ジョルジオ・モロダーの生い立ちからデビューまでを肉声インタビューとともに聞かせる曲「ジョルジオ・バイ・モロダー」。後半はブリブリのファンキーベースとマシンガンのような手数のドラムがバトルを繰り広げていて、とても刺激的な1曲です。
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そして「ランダム・アクセス・メモリー」は、2014年の第56回グラミー賞で、「最優秀アルバム」を含む5部門受賞という快挙を成し遂げました。

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以上、ダフト・パンクの4枚のスタジオアルバムをご紹介しました。いかがでしたか。

強いて、私、し〜管理人のオススメの「聴く順番」を並べると、

①「ランダム・アクセス・メモリーズ」
②「ディスカバリー」
③「原点回帰」
④「ホームワーク」

の順です。

そしてさらにオススメの聴き方は、

「4枚を聴いた後で、ライブアルバム「ピラミッド大作戦」 – Alive 2007 」です!

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1st〜3rdアルバムまでの曲を、パーツごとにバラバラにして再構成して作ったライブセットで、複数の曲を混ぜ混ぜにしたり、歌詞をつなげて別の意味にしたりと、思わずうなりたくなるアレンジが堪能できる傑作です!

 

今日はこんな感じです。

また会いましょう!

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