アフロヘアとヒゲが印象的な英国ハードロックのカリスマ、フィル・ライノット。
今日は、ファンからもアーティストからも今なお愛され続けるフィル・ライノットの魅力と、フィルが率いた伝説のバンド シン・リジーを、数々の名曲とともにご紹介します。
早速、行きましょう!
- 愛される理由【1】 フィルの人懐っこい人柄と、ハートフルなブリティッシュ・ハードロック
- 愛される理由【2】 優しく語りかけるようなフィルの歌がエモい!
- 愛される理由【3】 「The Rocker」の愛称で呼ばれるフィルは、ロックベースの名手。
- 愛される理由【4】 アイリッシュ民謡から、ハードロック、ポップス、ラブバラードまで手掛ける天才ソングライター。初めて聞いても耳馴染みのよいメロディセンスには脱帽!
- 愛される理由【5】 ゲイリー・ムーア、スコット・ゴーハム、そしてジョン・サイクス。稀代のギターヒーローたちを輩出。美しいツインリードギターの調和はフィルのリーダーシップの賜物
- 1986年1月4日、フィル・ライノット 他界
- 2021年はフィル没後35年。ドキュメンタリー映画が公開
愛される理由【1】 フィルの人懐っこい人柄と、ハートフルなブリティッシュ・ハードロック
英領カリブ系黒人の父の血を引くフィルは、幼少から多くの差別と戦ってきました。
貧困と差別から這い上がったフィルは、とても温厚で、誰にでもフレンドリーな優しい性格。
年下のバンドメンバーへの面倒見がよく、音楽仲間からとても愛され、後進のアーティストからも尊敬される、カリスマ的存在でした。
そんなフィルの人柄があふれるシン・リジーの楽曲は、情熱的で心優しいハードロック。
まずは代表曲からご紹介します。
Thin Lizzy – The Boys Are Back In Town
この曲にはこんなエピソードがあります。
フィルは、当時まったく無名だった米国のロックアーティスト ヒューイ・ルイスを可愛がり、自らのツアーメンバーにハーモニカ担当として加え、下積みのヒューイを支えました。
その後、ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュースとして米国で大ヒットを飛ばし、見事成功。ヒューイはフィルへの感謝を示すように、ライブのアンコールではこの曲「The Boys Are Back In Town」を今でも定番としています。
フィルらしい逸話ですね。
Huey Lewis and the News- The Boys Are Back In Town Japan ’89
愛される理由【2】 優しく語りかけるようなフィルの歌がエモい!
Thin Lizzy – Wild One
フィルのウォームな声質と、一言一言を聴き手に語りかけるような歌い方が個性的。
優しいメロディを奏でるツインリードギターとの掛け合いが心地よい名曲です。
フィルをリスペクトしているヨーロッパのギタリスト ジョン・ノーラムがカバーしてましたね。歌い方もフィルのまんまに寄せてますね。
John Norum Wild one
愛される理由【3】 「The Rocker」の愛称で呼ばれるフィルは、ロックベースの名手。
Thin Lizzy – Waiting for an Alibi (Official Music Video)
フィルのベースのプレイスタイルは、バンド全体をグイグイ引っ張るグルーヴが特長。
ときに、しなやかにウネるようなシャッフルリズムもお得意です。
ベース・ボーカリストとしてのフロントマン姿は本当に魅力的です。
両脇に2人の名ギタリスト、ゲイリー・ムーアとスコット・ゴーハムを従えたフィルもカッコいい!
愛される理由【4】 アイリッシュ民謡から、ハードロック、ポップス、ラブバラードまで手掛ける天才ソングライター。初めて聞いても耳馴染みのよいメロディセンスには脱帽!
Thin Lizzy – Dancing In The Moonlight
跳ねるようなリズム、サックスも入ったキャッチーなポップソングの名曲です。なんの違和感もなく聴けちゃうのはフィルのなせるワザ!
愛される理由【5】 ゲイリー・ムーア、スコット・ゴーハム、そしてジョン・サイクス。稀代のギターヒーローたちを輩出。美しいツインリードギターの調和はフィルのリーダーシップの賜物
シン・リジーの解散前には、才能あふれる若きギタリスト ジョン・サイクスを見出します。当時、オジー・オズボーンバンドへの加入が叶わず失意に暮れていたジョンを、フィルは最後のパートナーとして救い上げます。
Thin Lizzy – Cold Sweat (live)
ジョンのギターが元気ハツラツ!輝いてますね〜。
1986年1月4日、フィル・ライノット 他界
フィルは、ドラッグ中毒に犯され、36歳の若さで他界します。
没後5年目の1991年。フィルのボーカルとベースが録音されている未公開のデモテープが発掘されます。フィルとバンドの最期まで添い遂げた盟友スコット・ゴーハムの手によって完成。新曲としてリリースされます。これも名曲なんですよね。
Thin Lizzy – Dedication
2021年はフィル没後35年。ドキュメンタリー映画が公開
昨年2020年8月、フィル・ライノットのドキュメンタリー映画のティザー映像が公開されました。
Phil Lynott: Songs For While I’m Away (Trailer)
メタリカのジェームズ・ヘッドフィールド、ヒューイ・ルイス、フィルゆかりの多くのアーティストたちのインタビューとともに、フィルの生涯を振り返る内容です。
フィルの魅力いっぱいの映画に仕上がってます。
興味を持たれた方はぜひ!
フィル・ライノットの魅力、いかがでしたか。
また会いましょう!