1970年代、「ハードロック」を創った英国バンド、ディープ・パープルのギタリストだったリッチー・ブラックモア
彼は世界的成功と名声をすでに手に入れていましたが、
「俺がやりたいようにやる俺のバンド」
と立ち上げたバンドが、
「リッチー・ブラックモア “ズ” ・レインボー」
レインボーは、リッチーのソロバンド。
リッチー以外のメンバーは交代を繰り返しながら、
そしてバンドの音楽性を変えながら、歴史的名盤を作り出していきました。
3人の代表的なボーカリストとが3つのレインボーをつくった
今日は、3人のボーカリストを中心に、レインボーを紹介していきます。
ヘヴィメタル ボーカルのお手本、初代 ロニー・ジェームス・ディオ
Rainbow – Do You Close Your Eyes / Live in Munich 1977
ロニーの邪悪なシャウトと荘厳な歌声は、
今でもヘヴィメタルボーカルのお手本。
もし未聴なら、絶対体験していただきたいです。
ちょっと余談です。
実は上の動画は、イワクつきの伝説のライブ映像なんです。
- リッチーは、直前公演地のウィーンで劇場支配人と揉めて暴力沙汰。
なんと警察に逮捕されちゃいます。 - ウィーンのステージ衣装のまま留置所に入れられていましたが、
なんとか釈放され、次の公演地ミュンヘンまで350キロの車移動! - ミュンヘンの開演予定時間は過ぎる。
しかし、リッチーが必ず来ると信じて会場で待ち続けた満員の大観衆。 - リッチーが到着したのはなんと深夜0時。
リッチーはウィーンの衣装のまま、到着してすぐライブを開始! - 待ちに待っていたバンドも観客も異常なハイテンション。
伝説のライブになりました!
このころレインボーは「三頭政治」と呼ばれる時代。
リッチーと、ロニーと、コージー・パウエル。
この3人の圧巻のパフォーマンスが見られる貴重な映像です。
ヒットチャートを席巻。中興の祖 2代目グラハム・ボネット
Rainbow – Since You’ve Been Gone
Rainbow – All Night Long
短髪、サングラス、スーツ、ときにアロハ…。
伝統的なハードロックボーカリストとしては当時はありえない風貌。
しかし、そんな先入観を打ち砕く、
4オクターブの幅広い声域とパワフルな声量の逸材。
ハードロックボーカリストとして高い評価を受けます。
コワモテのようでいて実はユーモア溢れるジェントルマンのグラハムは、
その人懐っこさが映像にもあふれ出ていて、
近寄りがたいリッチーとは対照的。
バンド人気に一役も二役も買いました。2曲ともキャッチーな名曲。
若く美しい3代目。甘いハスキーボイス、ジョー・リン・ターナー
Rainbow – I Surrender
Rainbow – Death Alley Driver
おじさん2人の次を担う3代目は、若く美しいジョーでした。
哀愁漂うハスキーな歌声と甘いルックスに、女性ファンが激増。
ステージのスポットライトは独り占め状態でした。
1曲目は、愛した女性にひざまずく恋愛ソング。ジョーの声がよく合います。
2曲目は、MVのリッチーが謎過ぎですが、スピード感のある名曲。
リッチーのギターソロも荒々しくてナイス!
おすすめ5曲、いかがでしたか。
レインボーはもちろんリッチーのバンドなんですが、
3人の稀有なボーカリストを輩出しました。
音楽へのこだわりゆえに暴君のように振舞うリッチーですが、
残した素晴らしいアルバムの数々に触れると、
「やっぱりリッチーは偉大!」
って感じます。いいなぁ。
今日はこんな感じです。
また会いましょう!