17年前の12月8日、稀代のギタリスト、Panteraのギタリスト、ダイムバッグ・ダレル(以下、ダレル)が凶弾に倒れ、命を失いました
ヘヴィメタルに「モダンヘヴィネス」という新風を吹き込んで、シーンを一変させた天才。ファンのみならず、多くのメタルアーティストから愛され、尊敬されたダレル。そんなダレルの盟友であり親友、Ozzy Band、Black Label Societyのギタリスト ザック・ワイルド。
今日はそんなダレルの人柄と、ザックとの友情の軌跡をご紹介します。
1990年、彼のバンド、Pantera のこの1曲の衝撃が、以降のラウドメタルを生み出したと言っても過言ではありません。
Pantera – Cowboys From Hell (Official Music Video)
そんなダレルはいつも人懐っこく、誰とも親しくなるナイスガイ。ファンに対してもとてもフレンドリーで、こんな有名な逸話があります。
「ダレル!あなたは私にとって神ですっ!」
と本人に伝えると、ダレルがそのファンに
「違うだろ、ブラザーだろ!」と優しく肩を叩いた
…いいなぁ、この話!
そんなダレルと特に親しかった盟友が、ザック・ワイルドでした。
同い年で、音楽的ルーツも近い。ギターのプレイスタイルも共通するところがあり、2人はめちゃくちゃウマが合いました。
画像検索したらいくらでも出てきます(笑)。どんだけ仲良しやねん!
そんな2人に訪れた悲劇。
ダレルの死に、ザックは打ちひしがれてしまいます。
しかし、しばらくして、ダレルを追悼するバラード曲をザックが発表します。
Black Label Society – In This River [Official Video] HQ
MVはまさに死が二人を分かつ悲しいストーリーですね。
その後、ザックのギターラインナップに「Razorback」という新しいカタチのギターが加わります。これはダレルが亡くなる前に、自身の新しいモデルとして考案したオリジナルギターなんです(残念ながらダレル自らが手にすることはありませんでした)。
ダレルはそのギターに、ザックのシンボル「ブルズアイ」のペイントを施して、ザックにプレゼントする計画を練っていました(どんだけ仲良し!)。
ダレルからザックに手渡すことは叶いませんでしたが、ザックはそのギターを自分の愛機として現在も使用しています。親友が遺したギターを。
ダレルは今、後年他界した兄ヴィニーポールと兄弟並んで埋葬されています。
ファンとしていつか訪れて手を合わせたいなぁ、RIP。
締めはPanteraの代表曲で頭振ってお別れです!
Pantera – Mouth For War (Official Music Video)
また会いましょうね!