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【活動休止間近】キッス、結成48年の地獄軍団。結成秘話と”もう一度聴きたい”名曲10曲(ビギナー歓迎!)

キッス(KISS)は、1973年に結成。48年間、ロックシーンの第一線で活躍する、米国を代表する4人組のハードロックバンドです。

オリジナルメンバーはこの4人。

・ジーン・シモンズ(ベース、ボーカル)
・ポール・スタンレー(ボーカル、ギター)
・エース・フレイリー(ギター、ボーカル)
・ピーター・クリス(ドラム、ボーカル)

ポップな商業ロックなので過小評価されがちですが、ハードロックを創ったバンドの一つふだんロック音楽を聴かない人でも「あ、あの怖いお化粧のバンド」って知ってる、すごいバンドです!

そんな彼らも70代。キッスの終幕のカウントダウンが始まってしまいました。

2020年、「END OF THE ROAD」と題したツアーで、世界中のファンに感謝を伝え、キッスはその活動にピリオドを打つ計画でした。しかし、コロナ禍によって ”さよならツアー“は中断を余儀なくされます。今後、キッスの終焉がどうなるのかは「神のみぞ知る」状態ですが、残された時間はわずかです。※追記: 2021年8月18日、ついにツアーを再開しました!よかった!

今日は、キッスの48年の壮大なキャリアから、代表曲を10曲、厳選してご紹介します。

あ、その前に…キッスが生まれた歴史、キストリー(KISSTORY)をご紹介♪

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売れないバンドがとった苦肉のメイク作戦

1970年、売れないバンドでくすぶっていたジーン・シモンズとポール・スタンレーの2人。所属バンドを脱退して一念発起。出した雑誌広告に応募してきたエース・フレーリーとピーター・クリスの4人で、レコード契約を目指します。

なんとか目立ちたい一心で、ジーン・シモンズは、日本の歌舞伎の隈取り(くまどり)からヒントを得て、ステージ映えするオリジナルメイクを考案します!

4人はそれぞれキャラ設定があって、
ジーン・シモンズは、地獄から来た悪魔「デーモン」、

ポール・スタンレーは、愛の戦士「スターチャイルド」、

エース・フレーリーは、ジェンダル星出身の「スペースマン」、

ピーター・クリスは猫の怪人「キャットマン」。

また、ジーン・シモンズはメイクだけでなく、ステージアクションも工夫します。首をグルグル回すようなアクションは歌舞伎の見栄から発想。ほかにもサーカス団で習って覚えた火吹きや、血を吐く、ベロ出し、白目!あらゆる手をつかって目立ちまくります!

そんなステージパフォーマンスは好評を博し、なんとかレコード契約をゲット。
キッスの活動がスタートします。

お待たせしました、ここからキッスの名曲10曲をご紹介します。

【1】Strutter – デビュー曲はキッスらしいストレートなロックソング

Strutter「地獄からの使者(Kiss)」収録 1974

メイクが今とはちょっと違うジャケット写真は、ビートルズのセカンドアルバムのパロディ。発売当初は話題にならず不発。セールスも苦戦…。しかし、彼らの魅力はなんといってもライブ。地道なライブ活動を続け、ファンを着実に増やしていきます。

「Strutter」とは街を颯爽とあるく女性のこと。キッスは、女性の歌、ちょっとエッチな歌が多いのが特徴です。ほか、「Deuce」、ジーンが火を吹く「Firehouse」など、アルバムには今でもライブで演奏される代表曲が多く収録されています。発売から売れ続け、ゴールドアルバム(50万枚)に到達するヒットになります。

【2】Detroit Rock City – 黄金期の代表曲。ステージに火柱が立つライブ定番のナンバー

Detroit Rock City 「地獄の軍団(Destroyer)」収録 1976

「Detroit Rock City」は、多くのアーティストがカバーする人気曲。当時としては珍しい「シャッフル」リズムの曲。傑作と名高い4作目「Destroyer」の1曲目に収録されています。ライブのオープニングを飾る重要な曲。「Destroyer」は多重録音による重厚なサウンドに挑戦。”ゴージャスなパーティロック”にレベルアップします

【3】Beth  – ピーターが歌うバラード。想定外の大ヒット

Beth 「地獄の軍団(Destroyer)」収録 1976

ここで意外な展開!「Detroit Rock City」が大ヒット!、ではなく、ドラマーのピーター・クリスが歌う「Detroit Rock City」のB面曲のバラード「Beth」が大ヒットします。急遽、レコードのA/B面を入れ替えて再リリース。このヒットはアルバム「Destroyer」を大いに牽引するとともに、キッスの豊かな音楽性に脚光を当てます。

【4】Shock Me  – エースが歌うロックナンバー

Shock Me – 「ラヴ・ガン(Love Gun)」収録 1977

6作目「ラヴ・ガン」の収録曲。「Shock Me」はエースがボーカル。キッスは4人全員が曲を作れて全員が歌えるバンドになるも、ピーターとエースは酒とドラッグに溺れてしまい、2人は徐々に活動ができなくなっていきます。

ちょうどこのころ、同じようにバンド内がゴタゴタしていたヴァン・ヘイレンのエディが「キッスにギタリストとして加入したい」とジーンに相談したエピソードは有名。ジーンは「自分の音楽が作れる自分のバンドにいなさい」とエディを諭します。ジーン、大人♪

【5】I Was Made For Lovin’ You – 大ヒット曲は異色のディスコナンバー!

I Was Made For Lovin’ You – 「地獄からの脱出(Dynasty)」収録 1979

前作から2年の活動休止を経てリリースした7枚目のアルバム「Dynasty」のオープニング曲はなんとディスコビート「I Was Made For Lovin’ You」は一般リスナーの巻き込んで大ヒットし、彼らの代表曲になります。

一方、バンドは崩壊寸前。4人の軋轢は深刻な状況です。2年の休止と4人それぞれのソロアルバムのリリースは、バンド内の軋轢が原因でした。しかし、結局解消されることはなく、キッスは長い低迷期に入ってしまいます。

【6】Shandi  – ファンがキッスの素顔に迫るMVが印象的

Shandi – 「仮面の正体(Unmasked)」収録 1980

【7】I Love It Loud  – 低迷からの復活の切り札はヘヴィメタル路線

I Love It Loud「暗黒の神話 (Creatures of the Night)」収録  1982

10枚目のアルバムに収録。低迷からの復活を狙い、大胆にヘヴィメタル路線へ方向転換します。セールスは不調ながらも時代とマッチし、方向転換は正解。次作への足がかりとなります

ピーターは脱退。エースは契約の関係で籍だけある状態で、実質的には不在。ビデオには登場していますが、音楽制作にはノータッチ。次作で正式メンバーとなる新ギタリスト ヴィニー・ヴィンセントがこの頃から裏で貢献していました

【8】 Lick It Up – メタル路線にキャッチーなキッス節。見事シーンに返り咲き!

Lick It Up 「地獄の回想(Lick It Up)」収録 1983

トレードマークのメイクを落とし、素顔になったキッスが再起をかけた曲。本作から1996年の再結成までの13年間は素顔で活動します。「Lick It Up 」は覚えやすいリフレインの曲で、キッスらしいキャッチーなパーティソングです。親しみやすいメロディ、素顔のインパクト、MTVでかかりまくるMVと話題が重なり、大ヒットとなりました。

【9】Turn On The Night – モダンなキッス。ブルースの技が冴える佳曲

Turn On The Night – 「クレイジーナイト(Crazy Nights)」収録 1987

きらびやかなLAメタルの全盛期にキッスは見事にフィット。クリアなギターにシンセサイザーを被せたサウンドは、本来のキッスの持ち味とは違いましたが、「Turn On The Night」はじめヒットを連発。職人ギタリストのブルース・キューリックは、本作を含め5枚のスタジオアルバムに貢献。メイク姿で再結成する1996年まで、キッスはポップロックバンドとして活躍します。

【10】Rock And Roll All Nite – 永遠のロックアンセム。メイク姿へ原点回帰

Rock And Roll All Nite – 「地獄への接吻(Dressed To Kill)」収録 1975

最後にご紹介するのは、キッスの歴史的名曲。この曲はロック音楽全般の代表曲でもあります。オリジナルメンバー再結成での成功や、48年の長きに渡るキッスの人気は、この名曲の存在が不可欠です。ロックの楽しさ、憧れ、魅力がつまったこの曲は、多くのファンや後輩ロックアーティストにも愛されています。名曲です。

 

キッスの10曲、いかがでしたか。
気づけば思わず口ずさんでしまう曲ばかりですね。

また会いましょう!

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