クリス・コーネル(以下、クリス)は、米国シアトル出身のロックボーカリストです。
1980年代後半、同郷のバンド、ニルヴァーナの人気爆発から始まった「グランジ」ブームをキッカケに、クリスがボーカルを務めるロックバンド「サウンドガーデン」がブレイク!
ニルヴァーナ、アリス・イン・チェインズ、パール・ジャムとともにロックシーンを席巻しました。
2000年代からは、オルタナティブロックのスーパーグループ「オーディオスレイヴ」を結成。
多くのメガヒットを連発します。
そして、バンド活動と並行してソロ活動も。
常にシーンの第一線で活躍してきました。
しかし、2017年5月17日。再結成したサウンドガーデンのツアー先のホテルで、突然、自ら命を断ちます。原因は、鎮痛剤の濫用による突発的な判断力の低下…。もともとうつ病を患っていたクリスにとって不運な事故でした。
クリスの歌声は、野性味があふれ、セクシーで、どこか哀愁をたたえた魅力的な歌声です。
今日は、クリスの歌声が味わい深い代表曲をまとめます。
サウンドガーデン – Soundgarden 1984年〜1997年
1990年代、ニルヴァーナとともにグランジブームを牽引した代表的なバンド。
ニルヴァーナはパンク色の強いバンドでしたが、サウンドガーデンはヘヴィメタル色の強いバンド。ギターは重く激しく、ブラック・サバスの影響を強く感じます。そこにクリスの野獣のようなシャウトが響きます。クリスは低音のメロウな歌声も使い分けていて、当時はデヴィッド・カヴァーデルを彷彿とさせる、なんて言われてましたね。
サウンドガーデンはアルバムを重ねるうち、徐々に重く激しいギターサウンドは後退し、より生音に近いオーガニックなサウンドに変化していきます。その理由は、クリスが、叫ぶだけではなく曲のなかでしっかり歌いたい、との願いがあったからだとか。
クリスとバンドメンバーの間で目指す音楽性にズレが大きくなり、1997年にバンドは解散してしまいます。
サウンドガーデンの初期から後期までの代表曲をまとめます。
Soundgarden – Rusty Cage(1991)
Soundgarden – Outshined(1991)
Soundgarden – Jesus Christ Pose(1991)
Soundgarden – Spoonman(1994)
Soundgarden – Black Hole Sun(1994)
オーディオスレイヴ – Audioslave 2001年〜2007年
2000年10月に活動を休止したレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのVo以外のメンバー3人が、クリスをボーカリストとして迎え入れる形で結成された、オルタナティブロックのスーパーグループ。
3枚のアルバムをリリースし、いずれも大ヒットとなりますが、2007年にレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの再結成の発表とともにクリスは脱退を表明。活動を終了します。
オーディオスレイヴの代表曲はこちらです。
Audioslave – Cochise (2002)
Audioslave – Show Me How to Live (2002)
Audioslave – Like a Stone(2002)
Audioslave – Be Yourself (2005)
Audioslave – Revelations (2006)
ソロワーク – Chris Cornell 1999年〜2015年
クリスはバンド活動と並行して、4枚のスタジオソロアルバムをリリースしています。
ハードなバンドサウンドとは違って、内省的で優しいクリスの歌が中心のサウンドです。
Chris Cornell – You Know My Name(2006)
映画「007 カジノロワイアル」の主題歌です。
Chris Cornell – Scream(2009)
Chris Cornell – The Promise (2018)
没後に発表されたPV。クリスが生前に残した最後の映像です。
Chris Cornell – When Bad Does Good (2018)
こちらも没後に発表されたPV。クリスが愛した長男クリストファーくんがPVに出演。
Chris Cornell – Patience (2020)
ガンズ・アンド・ローゼズのアルバム「G N’ R Lies」のアコースティックバラードのカヴァー。
クリスの温かな家族写真でつづられたPVです。どこまでも優しい歌声…。
いかがでしたか。
興味を持たれた方はぜひ、クリス・コーネルのほかの作品も聴いていただけたら嬉しいです。
また会いましょうね。