今日3月19日は、偉大なギタリスト ランディ・ローズの命日です。
ランディ・ローズは、オジー・オズボーンバンド(当時のバンド名はブリザード・オブ・オズ)の初代ギタリスト。ヘヴィメタルの歴史に今も燦然と輝く大傑作アルバム「BLIZZARD OF OZZ」「DIARY OF A MADMAN」を残し、1982年3月19日、25歳の若さでこの世を去りました。ツアー中の飛行機事故でした。
なぜランディ・ローズは亡くなって40年近く経ってもなお、多くのロックファンの記憶に深く刻まれ、愛され、数多の後進ギタリストからも尊敬される存在なんでしょうか。
今回は、ランディの魅力を少しでもご紹介できればと思います。
生前のランディを見られる映像は非常に少ないのですが、これらの映像で、美しいランディの姿、ギタープレイを見ることができます。
ファンの方は、ランディの勇姿を一緒に偲びましょうね。
初めての方はぜひ、ランディの華麗でドラマティックな旋律を体験してください。ランディのギタープレイは今でもあなたの胸を鷲掴みにするはず!
行きましょう!
ランディは、クラシック音楽の品格とドラマ演出を大胆に導入。新しいヘヴィメタルが誕生
1stアルバム「Blizzard Of Ozz」(1980)
金属音のような激しいギターで幕を開けるこの作品は、ブラック・サバスをクビになったオジー・オズボーンの復活だけでなく、ヘヴィメタルの新しい地平を切り開いた名盤です。
ランディの荒々しくも美しい、そして若々しいギタープレイは鮮烈。同じ時代に注目されたエディ・ヴァン・ヘイレンのカラッと陽気でアメリカンなギターとは対照的な、陰と哀愁を帯びたヨーロッパを感じるランディの様式美は、当時のヘヴィメタルギタースタイルに革新的な進化をもたらしました。
OZZY OSBOURNE – “I Don’t Know” 1981 (Live Video)
OZZY OSBOURNE – “Mr. Crowley” 1981 (Live Video)
自由奔放に舞うギター。キャッチーなロックンロールから狂気の演出まで、多彩な名曲・名演揃いの傑作
2nd アルバム「Diary Of A Madman」(1981)
1stアルバムと同時並行で制作された双子のような2ndアルバム。悪魔的なオジーと天使のようなランディの対照的なキャラクターに加え、2人の音楽的な化学反応が素晴らしい。スピーディなメタル曲、キャッチーなロック曲、心揺さぶるバラード、そしてアルバム最後に収録されている曲は、おぞましい「狂人日記」を扱ったドラマティックなメタルオペラ。全8曲すべて異なる個性を持つ、捨て曲なしの名盤です。
Ozzy Osbourne – Over The Mountain
ランディの死後5年目にリリースされたライブアルバム。ランディの鬼気迫るギタープレイは必聴!
ランディを失ったオジーの悲しみに区切りをつけるためにリリースされたライブアルバム。ライブアルバムのために録音されたの音源ではなく、記録用に残していた素材から状態のよいものを選んで作られました。当時オジーは「ランディが生きていたら、出すのをきっと嫌がっただろうな」とコメント。完成度よりも、若くして亡くなったランディの偉大な才能をロックファンに広く知ってもらいたいとの一心でリリースしたアルバムです(ライブ中のランディのミスタッチもそのまま収録)。アルバムの最後には、ライブ音源ではなく、ランディのスタジオ録音のアウトテイクが収録されていて、ランディの優しい肉声が聞けます…これを聴くといつも切ない気持ちになります。
MVは、1st アルバムの名曲にランディの面影を乗せて偲ぶ構成で、いつ見てもグッときます。
OZZY OSBOURNE – “Crazy Train” (Official Video)
いかがでしたか。
現代まで続くヘヴィメタルの源流をつくった伝説のギタリスト、ランディ・ローズのご紹介でした。どうか安らかに。