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【新譜間近】新たな黄金期に備えよ!メガデス 必聴曲 BEST10 ビギナー歓迎!

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2021年、メガデスは新たな黄金期を迎えています


グラミーを受賞した15thアルバム「Dystopia」(2016年)に次ぐニューアルバムはすでに完成間近。

ガン治療から完全復帰したリーダー、デイヴ・ムステイン。バンド創設メンバーのデイヴ・エレフソン

前作から合流した新メンバー2人はそのまま継続。超技巧ギタリストのキコ・ルーレイロ
敏腕ドラマーのダーク・ヴェルビューレン2人へのデイヴの信頼はあつく、新作へは万全の体制です。

ニューアルバムの仮タイトルは「The Sick, The Dying… And The Dead」とされています。(さすがにコロナ禍なので変わる可能性が高いですね…)

2021年の6月にはライブツアーが再開され、8月には新譜がリリースされる計画です。
まさに今、臨戦態勢!

2021年夏の新譜リリースに向けて、
メガデスの全キャリアを、名曲10曲とともに振り返りましょう。
ビギナー大歓迎です!


まずはメンバー紹介から。

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デイヴ・ムステイン(ボーカル・ギター)
※以下、デイヴ
もはや元メタリカ リードギタリストという肩書は不要。1983年のメガデス結成から38年間、バンドを率いるリーダー。

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デイヴィッド・エレフソン(ベース)
ジュニアの愛称で知られるもう1人のデイヴ。デイヴのメタリカ解雇から2ヶ月後に2人でメガデスを結成。

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キコ・ルーレイロ(ギター)
2015年に加入したブラジル出身の超技巧派ギタリスト。「Dystopia」から参加し、デイヴと共作するソングライターでもある。


キコはデイヴに「歴代ギタリストのなかでベスト!」と言わしめるだけでなく、「ギタープレイヤーとしては俺はキコにはかなわないよ」との高い評価を得ています。ハードロック・ヘヴィメタルだけでなく、ボサノヴァ、クラシック、フラメンコなど複数のスタイルに精通。トーン、フレーズ、テクニックと3拍子揃った逸材です。

ダーク・ヴェルビューレン(ドラムス)
2016年に加入したベルギー出身のヘヴィメタルドラマー。2016年まで技巧派デスメタルバンド ソイルワークに在籍。その他、様々なアーティストのスタジオやライブに参加多数。卓越したドラムテクニックはヘヴィメタル界に広く知られ、一目置かれる存在です。

 

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この布陣は、1990年代のマーティ・フリードマン、ニック・メンザ在籍時の、かつての「メガデス黄金期」をも凌ぐポテンシャルを秘めています。

それが納得できるライブ映像「Dystopia」からぜひ、堪能してみてください!

Dystopia – 完全復活!4人全員が輝く最強ラインナップ(2016年)

Megadeth – Dystopia (Live at St. Vitus, 2016)

「Dystopia」は、2017年の第59回グラミー賞(最優秀メタル部門)を受賞
普段クールなデイヴですが、グラミーの受賞は、実に嬉しく、意義深いものでした。

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受賞回数は違えど、永遠のライバルであるメタリカと肩を並べたからです

1983年、デビューアルバム録音直前にメタリカを解雇され、メタリカに復讐するために結成されたバンド、それがメガデスです。

しかし、結成から34年。

復讐ではなく、互いに和解し、肩を並べることで、デイヴは“元メタリカ”の重い十字架を下ろし、ようやく自由になれました。メガデスの新時代の到来です

ここからは、メガデスの名曲を、38年のキャリアとともにご紹介します。

Mechanix – デイヴ自身がメタリカの立役者であることを誇示する”元曲”披露(1985年)

Megadeth – Mechanix (Remastered 2018)

1stアルバムに収録。メタリカの1stアルバム「Kill’Em All」収録の「The Four Horsemen」の元曲にあたります。デイヴがメタリカ在籍時代に、レイナード・スキナードの「Sweet Home Alabama」から発想し、クリフ・バートンと一緒に作った、思い入れが深い曲。

下の動画、メタリカの曲とぜひ聴き比べてください。

Metallica – The Four Horsemen

まるで双子のように似ていますよね。

Wake Up Dead – メタリカから一線を画す「知的スラッシュメタル」宣言(1986年)

Megadeth – Wake Up Dead

メジャーデビューアルバムとなった2ndアルバムのオープニングを飾る疾走感あふれる名曲。
デイヴが挑戦したのは「複雑なギターメロディが曲をリードする知的なスラッシュメタル」
シンプルなリフで押すメタリカに対して、高度な音楽性で凌駕しようとする、デイヴのミュージシャンとしての意地を感じます。

In My Darkest Hour – ライブでオーディエンスが歌えるキャッチーなMTVソング(1988年)

Megadeth – In My Darkest Hour

狂気と大衆性が同居する、絶妙なバランスの3rdアルバムの収録曲。

この曲はライブでオーディエンスがみんなで歌うキャッチーな曲。
メタリカ時代の盟友クリフ・バートンのツアーバス事故死に触発されて書いた曲です。

これまでデイヴのボーカルは、「冷徹に吐き捨てる」ようなボーカルでしたが、この曲では感情を込めた「歌」に挑戦。このあと「歌」は、メガデス音楽を拡張していく重要な要素となっていきます。

Holy Wars…The Punishment Due – 黄金期到来。最強メンバーだからこそ実現した究極の正統派ヘヴィメタル(1990年)

Megadeth – Holy Wars…The Punishment Due

メガデスがスターダムを駆け上がる「黄金期」の幕開けとなった傑作、4thアルバムのオープニングナンバー

目まぐるしく変わるテンポ。リフの応酬とメロディアスなリードギター。劇的な展開が連続するメガデス屈指の名曲で、メガデスファンにもっとも人気が高い曲でもあります。新加入ギタリスト マーティ・フリードマンが奏でる中東風フレーズは、曲が持つ「戦争」の世界観に独特のリアリティを与えます。

Hangar 18 – 異なる個性のリードギターが炸裂するソロバトルがスリリングな名曲(1990年)

Megadeth – Hangar 18

同じく、4thアルバム収録曲。

”Hanger 18”とは「第18格納庫」の意味。軍がエイリアンを保管しているとの陰謀論の歌。
UFO、宇宙人、幽霊…デイヴは実は大のオカルトファンなんですよね。

曲の前半、デイヴとマーティのギターはお互いに響き合うツインギターリフで進行。
一転、後半は2手に分かれて技巧派ギタリスト同志のソロバトルが繰り広げられます
個性がまったく異なる2人のギターバトルはまさにスリリング。一聴の価値ありです!

ちなみにマーティは、メガデス加入以前から日本やアジアへの造詣が深く、加入以前のソロアルバムからアジアンテイストなギターを披露しています。

Marty Friedman – Dragon’s Kiss (full album)

Skin Of My Teeth – スピードからグルーヴへ。緩急自在!(1992年)

Megadeth – Skin Of My Teeth [Live 1992]

“Skin Of My Teeth”は聖書からの言葉で「危機一髪」という意味。

ニックのグイグイ引っ張るドラムと、デイヴとマーティのキレがいいギター。とにかくストレートでグルーヴが気持ちいい曲

全米で2位を獲得した5thアルバムのオープニング曲。アルバムは全体的に非常に音質がよく、曲はコンパクトにまとめられ、一般のロックリスナーも聴きやすい内容です。メガデスの持ち味を殺さずにファンを大きく開拓した名盤です。

A Tout Le Monde – リフから歌へ。より人間的なメガデスへの変貌(1994年)

Megadeth – A Tout Le Monde

A Tout Le Monde すべてのみんなへ
A Tout Mes Amis すべての友へ
Je Vous Aime 愛しているよ
Je Dois Partir でも行かなければならない

この曲は、デイヴの「死生観」を歌った曲。MTVでは「自殺を助長する」としてミュージックビデオの放送は禁止。デイヴは「助長」を否定していますが「死が解放する自由」についての歌と説明しています。

6thアルバム収録曲。メガデスは自らの音楽の軸足を「曲・演奏」から「歌」へ大きく転換しました。前作までの攻撃性は身を潜め、人生を重ねてきたデイヴの内面が吐露された「オトナのメガデス」が堪能できます。

時代は、スラッシュメタルブームが沈静化。一方、メタリカのブラックアルバム の大ヒット、オルタナティブロックのブームが起こります。「メタルはダサい」とのレッテル貼りが盛んになった時代に、メガデスも生き残りのため進化を模索します。コアファンの賛否は分かれますが、メガデスの重要アルバムの一つです。

Crush ‘Em – 問題作?デイヴ自らが「リスク」と呼んだ脱メガデス曲(1999年)

Megadeth – Crush ‘Em

メガデスらしさとはなにか。売れ続けるにはどうしたらよいか。
デイヴは自問を続けます。

他のメンバーやレコード会社からトレンドに合わせようとの提案があり、デイヴはそれを尊重し、「ポップなメガデス」に舵を切ります。

ミドルテンポの打ち込みのビートにキャッチーなメロディ。昔ながらのコアファンはさすがに戸惑い、なかには離れていく人も。

音楽は時評。今聴くと高品質なモダンなヘヴィメタルとして楽しめますが、当時のコアファンからは「迷走」「迎合」と評価されてしまい、セールスも不振に陥ります

その後、バンドは低迷期に入ります。デイヴのドラッグ癖の再燃、マーティとニックの脱退、2002年にはバンドは解散に至ってしまいます…。

Die Dead Enough – 名義はメガデス、実態はデイヴのソロアルバム。独りでメガデスを再始動(2004年)

Megadeth – Die Dead Enough

メガデスの再始動にあたりデイヴは、メガデスのアイデンティティであるギターリフの重要性を再認識。「歌」と「曲・演奏」が、“メガデスらしさ”を失わずに調和するバランスを追求しはじめます。

デイヴは孤独に作業を続けますが、1st、2ndアルバムの感覚を呼び戻すため、メガデスのオリジナルメンバーであるギタリスト クリス・ポーランドに助けを求めます

クリスは、10thアルバム「The System Has Failed」のギターソロを担当。しかし、全体としては、1st、2ndではなく、むしろ手堅く、6th「Youthanasia」に近い雰囲気の作品になりました。

コアファンの反応は一気に好転するほどではなかったものの、このあとアルバムを重ねるごとに徐々に支持と信頼を取り戻していきます。

The Threat Is Real – メガデス再結成後に生まれた傑作アルバム。カギは攻撃性の復活!(2016年)

Megadeth – The Threat Is Real (Official Video)

本記事の冒頭でも紹介した、15thアルバム「Dystopia」に収録。とても攻撃的な曲。歌のメロディは抑える一方で、吐き捨ててすごむヒリヒリした表現。ギターは初期のような複雑で扇状的なメロディが満載。タイトル曲「Dystopia」と並んで、これぞメガデスという1曲です。

ようやくデイヴは、探求し続けた、“メガデスらしさ”を失わない「歌」と「曲・演奏」の絶妙なバランスを見つけ出します。カギは、メガデスの「攻撃性」の復活

メガデス初期から応援していたコアファンも大いに歓迎するとともに、「歌」で感情を動かされた若い新しいファンもどんどん増え、2021年に至ります。

以上、メガデスの全キャリアをかけ足で振り返りました。

今、メガデスに、新たな「黄金期」が到来しています。

2021年にリリースされるメガデスの新譜を
一緒に期待して待ちましょう!

 

今日はこんな感じです。

また会いましょう!

 

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