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【解説】パンテラ、伝説のヘヴィメタルバンド、全キャリア 名盤・名曲 まとめ

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パンテラ、ヘヴィメタルを再定義した鋼鉄バンド。ときに重く、ときに激しく、重戦車のようなサウンドでシーンを席巻

パンテラの全キャリアをググッとまとめちゃいます!

パンテラは、ヘヴィメタルの歴史上、もっとも攻撃的なバンド。
演奏、パフォーマンス、精神性に至るまで、音楽シーンに与えた影響は極大。
Vo. フィル・アンセルモ、Gui. ダイムバッグ ・ダレル、
Ba. レックス・ブラウン、Dr. ヴィニー・ポールの4人組。
1981年に結成。9枚のスタジオアルバムを残して2003年に解散。
ダレル&ヴィニーの兄弟は2人ともすでに他界。
もう見ることができない伝説のバンド(涙)。

ここから、名盤と代表曲をまじえて、パンテラの全容を紹介していきます。

  • 1〜4枚目 黎明期 オマケコーナーで紹介!
  • 5枚目「Cowboys From Hell」メジャーデビュー。いきなりブレイク!
  • 6作目「Vulgar Display of Power 」人気頂点に。唯一無二の存在に
  • 7作目「Far Beyond Driven」音楽性の変化。熟成される攻撃性
  • 8作目「The Great Southern Trendkill」さらに生々しいライブサウンドへ
  • ラスト「Reinventing the Steel」5・6枚目への回帰。最高傑作

Cowboys From Hell(1990)、独特のグルーヴで鮮烈なデビュー。メタルシーンへ最大級のインパクト

実は、このメジャーデビューの前、ギタリスト ダレルの評判はすでにメタル界に広がっており、メガデスから加入の誘いが来ます。しかしダレルは「兄貴と一緒でないとイヤだ」と断ってしまいます(ダレルの代わりに加入したのがマーティ・フリードマン!)。

そんなチャンスを振り切って出したメジャーデビューの5作目(ジャケ写はふざけすぎ!)は、1曲目から大きな話題に。うねり、しなり、直線的ではなく、跳ねるように弾むリズムは、パンテラだけが持つ独特のグルーヴ(ノリ)感。その画期的な1曲がこちら。

Pantera – Cowboys From Hell (Official Music Video)

Vulgar Display of Power(1992)、メタルシーンの頂点へ!

6枚目のアルバム。ジャケットがいきなり怖いです(汗)。怒りを充填したフィルの咆哮、ナタのようなダレルのギターリフ、無慈悲に突進するレックスのベースとヴィニーのドラム。重戦車のようなバンドサウンドは唯一無二の存在に。

Pantera – Mouth For War (Official Music Video)

Pantera – Walk (Official Music Video)

Far Beyond Driven(1994)、暴走と闊歩、グルーヴ重視で緩急自在!

7枚目の本作は、サウンドに変化が起きます。すべてをなぎ倒して突進するような曲が来たと思えば、急にブレーキがかかってうねり出す曲も。緩急自在。代表曲はブラックサバスのようなシンプルなリフ構成。ヘッドバンギングからモッシュ(大股歩き)まで、ライブで観客を動かす魅力的な曲が満載。バンドをシンプルに見せるMVも曲に合っててナイスです!

Pantera – I’m Broken (Official Music Video)

Pantera – 5 Minutes Alone (Official Music Video)

The Great Southern Trendkill(1996)、バンドの人間関係に亀裂。故郷テキサスに戻って立て直し

Vo. フィルが、酒・麻薬に溺れ、サイドプロジェクトに精を出すなど、バンドと距離が生じ、ダレル・ヴィニー兄弟との関係が悪化します。危機に瀕したバンドは自らの結束を強めるため、曲をしっかり作り込むのではなく、敢えて、ブルージーな柔軟さ、楽器の生っぽさ、抜けのあるサウンドで、リラックスした作品を目指したと感じます。他のアルバムに比べてやや地味な印象を受けるものその影響かもしれません(通好み!)。

Pantera – Drag The Waters (Official Music Video)

Reinventing the Steel(2000)ラストアルバムは最高傑作

メタルシーンの頂点をとった「Cowboys From Hell」「Vulgar Display of Power」に、
あらゆる意味で回帰した9作目。バンド間の人間関係を修復して、最後のアルバムとメンバーが覚悟して臨んだアルバム。捨て曲なしの傑作。アルバムにある音すべてがパンテラらしいテンションの高さ。聴く人を力でねじ伏せるような鋼鉄サウンドが強烈。

Pantera – Revolution Is My Name (Official Music Video)

Pantera – Goddamn Electric (2020 Terry Date Mix)

いかがでしたか。

“究極のヘヴィメタルバンド”、パンテラ、でした。

個人的には、以下の順番のアルバムの聴き方がオススメです。

Vulgar Display of Power
Cowboys From Hell
Reinventing the Steel

今日は「オマケコーナー」を作りました。
パンテラのレアなインディー時代のご紹介です。

彼らは1枚目から4枚目のアルバムは自らの黒歴史?として、
ディスコグラフィーから抹消してるんですよね。
すでに廃盤になっていて、ファンの中では高額で取引されています。
若かりし彼らの青春の音を、今はYouTubeで聴ける時代になった。すごいです。

興味湧いた人はもう少しだけお付き合いを。

行きましょう!

Metal Magic(1983)、1作目はダレル・ヴィニーのお父さんプロデュース

パンテラというバンド名の由来は、イタリア語・ラテン語で「ヒョウ」を表すと同時に、ダレル・ヴィニー兄弟はテキサス州の「パンテゴ」って街の出身だったので、地元愛が溢れたバンド名だったんですね。

そんな「ヒョウ人間」のジャケット(ヤバい!)が、どこかRIOTっぽくて微笑ましいです。テキサスでカントリーミュージシャンをしていたお父さんプロデュース。音楽は、80年代のキャッチーなパワーメタル、オジーっぽいですね。ダレルのギターはどこかランディ・ローズっぽくもあります。ちなみに、ボーカルはフィルではなく、3作目まではテリー・グレイズ。

Pantera – Metal Magic

Projects In The Jungle (1984)、NWOBHMの影響あり。ダレルとヴィニーの才能は早くも開花

中学の美術部が描いたようなジャケットがヤバいです。これもお父さんプロデュースの自主制作。ポップで哀愁のある楽曲は、デフ・レパードっぽいNWOBHMの雰囲気がプンプン。

Pantera – All Over Tonight

I Am The Night (1985)、3作目は硬派なパワーメタルに変化

3作目にして、ジャケット問題はちょっとマシになったというか、別方向の問題が残ったというか…。肝心の音楽は、前作からポップさが消え、当時立ち上がってきたスラッシュメタルの影響が伺えます。曲はジューダス・プリーストやアクセプトを感じますね。この頃からダレルのギターはさらに輝きはじめます。特にギターソロがテクニカルで目立ちまくりです。

Pantera I am the Night

Power Metal (1988)、4作目にしてフィルが合流。一気にレベルアップし、メジャーデビュー前夜に

この頃のフィルはドスの効いた声ではなく、ロブ・ハルフォードみたいなハイトーンボイス。ボーカルがレベルアップし、バンドサウンドが一気に確立された感あり。まだパンテラ独特のうねりがあるグルーヴ感はないですが、疾走するスピードメタル要素は顕在。これはこれで傑作!。ダレルのギターはさらに輝きます。

Pantera – Power Metal

そして、このギターの評判を聞きつけたデイヴ・ムステインからのメガデス入りのオファー。
それをキックして「Cowboys From Hell」につながります…。

以上、パンテラの全キャリアをざっとまとめてみました。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

今日はこんな感じで。

また会いましょう!

 

パンテラ、ダイムバッグ・ダレルとザック・ワイルドの永遠の友情
ファンのみならず、多くのメタルアーティストから愛され、尊敬されたダレル。そんなダレルの盟友であり親友、Ozzy Band、Black Label Societyのギタリスト ザック・ワイルド。 そんなダレルの人柄と、ザックとの友情の軌跡をご紹介します。

 

 

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